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「ほんまにええの?TPP大阪ネットワーク」

私たちは、日本政府にTPP交渉における「国民への説明責任を果たす」こと、衆参農林水産委員会における「国会決議を遵守する」ことを求め集まった、大阪で活動する約30団体のゆるやかなネットワークです。FBページはこちらから→https://www.facebook.com/tpposakanet/

11/29TPPシンポジウムより「食卓から考える私たちのくらし」浅岡元子さん(日本の伝統食を考える会事務局長)

「食卓から考える私たちのくらし」
  浅岡元子さん(日本の伝統食を考える会事務局長)

(当日の速記をもとにしています)

 

 日本の伝統食を考える会の活動を紹介します。
 私は、兼業農家に生まれ育ち、小さい時から食に関心がありました。


 日本の伝統食を考える会の活動を知り、おもしろそうだと興味を持っていて、活動を初めて13年が経ちます。この会は1981年に誕生しました。初代の会長は、栄養士の宮本智恵子先生でした。宮本先生は、近くの商店街界隈の高齢者の足腰がとても丈夫なので、何を食べているのかと聞くと、「しょうもないもん食べてるねん」との回答が帰ってきました。詳しく聞くと、米食中心の伝統的な食だったのです。

 

 1992年に「伝統食列車」がスタートし、2両編成のお座敷列車、約70名が試食・学習しながら、各地をまわりした。「伝統食かるた」を作り、かるたの裏に伝統食についての解説を書きました。


 伝統食列車はなぜ走ったのか。それは、外食の増加など、原因はさまざまありますが、親からおふくろの味が子どもに伝えられていないことに大きな理由があります。伝統食離れを決定的にしたのは、一貫した食料の海外依存政策の進行でした。


 伝統食列車で分かったことは、次のとおりです。


 地元でとれたものを、伝統的な食べ方で食べる、そのようなことは日本全国にあり、「本当においしいもの」が食べられる、それがよく分かりました。しかし、地元のものを作る農林水産業が廃れると、伝統食は作れなくなり、地域が寂れ、作る人も食べる人もいなくなります。


 私たちが伝統食列車で訪問することによって、地域が掘り返される、変わっていきます。地域には伝統食などないと、普段食べているものの価値は地元の人たちには分かりづらいですが、他の地域から来た人にとっては、おいしく食べるということで、再評価につながります。


 地域の高齢化が進んでいて、大変です。

今年訪問した軽米町と言えば、雑穀が有名です。外国産の雑穀は、1/5の価格であります。生麩、普通は小麦粉で作るのですが、ふすまで作ります。

なます。ほうりょう大根、地元自生のきのこ、菊の花など、たくさんの地元食材があります。キノコを見分けられる人がいて、それを地元で保存・調理することができて、初めて食べられる料理もあります。軽米町の空き家数は179戸を数えます。三陸鉄道が再開して、山と海のものを普通に食べてきたので、震災も乗り越えられた、という話を聞いた。スーパーで買っている都市の私たちとは違っていることを、強く感じました。

 

 私たちは日本の伝統食を大事にし、国産を大事にして、生産者を大事にする活動をしています。余ったものを上手に保存する技術も大事です。魚を丸ごと使い切る技術、村おこしなど多くのことを学びます。

 

 最後に日本の農政に望むことについて述べます。
 食卓から考える私たちの暮らしにおいては、農政を変えないといけないですが、消費者も変わらないといけない考えています。農政に一番言いたいのは、日本のコメを守らなかったということです。パン食で始まった学校給食は、米の生産量が増えた段階で、米飯給食に戻すべきだったと思います。主食がパンになることで、食が洋食化されてきました。米中心の食事があってこそ、日本の食は守られることを肝に銘じるべきです。

 

 TPPで食料を外国に依存することについて、日本の地元でとれたものを大事にしていく立場から考えますと、農業生産環境を大事にしないといけないという思いが、自然と出てきます。安心して農業に取り組められる農政に変えていくことが重要であり、消費者は国産を大事に守り、食卓から食のあり方を変えていく、取り戻すという気持ちを大事にしたいと考えています。

 

<文責:ほんまにええの?TPP大阪ネットワーク事務局>